暑さを料理で乗り越える“目からウロコ”のレシピがありました。おばあちゃんYouTuber・川原恵美子さんが投稿した動画が話題となり、再生回数は619万回を突破しました。ポイントは「そうめんゆでるな!」です。そのレシピとは?
連日の猛暑で、食欲もなくなる夏。スルスルっと食べられるのが、そうめんです。ただ――
40代
「ガスの前に立ってると、自分が暑いので、なるべく使いたくない」
30代
「子供たちがなかなか食べないと、その間に伸びたり、固まったりするので」
そんな悩みを解消してくれるのが、「そうめん、ゆでるな!」です。おばあちゃんYouTuber・川原恵美子さん(76)が教える“目からウロコ”のレシピです。
ポイントはたっぷり沸かしたお湯の中に麺を入れ、すぐに火を止め、5分置きます。
川原恵美子さん(76)
「いきますよ。ふたをします。これでお火は止めてください。これで、そうめん湯がけたんです」
そうすることで、そうめんがダマになりにくくなるといい、夏場に火の前に立つ暑さも解消されます。
「ちゃんとコシが残っています」
このポイントを押さえれば、そうめんがおいしくなると話題になり、動画の再生回数は619万回を突破しています。
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“目からウロコ”のレシピは、いつ、どのようにして生まれたのか。現在、川原さんは香川県まんのう町でそば店を営んでいます。
田舎そば川原 川原恵美子さん(76)
「山がたくさんある人は、山でまきが火焚きができるんです。(山がないと)木から買わないといけない。ものを節約して倹約をして、物資をない時代を生きていくのには、どう生き抜いていくか。物心ついたときには、私は考えていた」
川原さんは専業農家の大家族に生まれ育ち、幼い頃は食べるものにも困っていて、あの「ゆでないそうめん」のレシピは、薪の余熱を大事にする倹約の知恵から生まれたものだったのです。
キンキンに冷えたアイスコーヒー。「水出しコーヒー」という言葉になじみはあっても、ありそうでなかったのが「牛乳出しコーヒー」です。
全国農業協同組合連合会(JA全農)広報部のTwitterには「それは考えたことがなかった」、「目からウロコでした…!!」と投稿されていました。
この目からウロコのレシピには、「5万いいね」がつきました。“生みの親”はJA全農の職員です。
レシピの生みの親 JA全農広報企画課 福田敦子さん
「おいしくて、ゴクゴク飲めました。作り方も簡単なので、それも気に入っている」
作り方はとても簡単です。コーヒー粉30~40グラムをパックに入れ、500ミリリットルの牛乳に浸し、冷蔵庫で一晩冷やすだけです。その味は、口当たりは牛乳でまろやかですが、香りはしっかりとコーヒーの風味を感じました。
学校が夏休みで、牛乳の消費量が落ち込むこの時期。JA全農の福田氏は「今、酪農に必要な牛のエサとか、価格が高騰している情勢もあり、(牛乳を)いっぱい飲んで、応援していただけたら」と述べました。このレシピをきっかけに、家で牛乳を飲む子供が増えたと話しています。